情報の拡散力とリアルタイム性を用いて、発信内容を素早く広く届けられるTwitter。この強みを活かして、多くの企業がマーケティングツールとして導入しています。
しかし、アカウントが伸び悩んでしまい、十分な成果が上げられないケースも珍しくありません。
そこでこの記事では、Twitter運用で失敗しないための上手な運営方法を紹介していきます。これからTwitterを運用していきたい方は、ぜひ参考にしてください。
Twitterを運用する前に知っておくべき前提知識3選
まず、Twitter運用を始める前に知っておくべき基礎知識を3つ紹介していきます。
- Twitterの特徴を理解すること
- 運営マニュアルを用意すること
- Twitterも一種のメディアであると認識すること
1.Twitterの特徴を理解すること
はじめに、Twitterの特徴をしっかりと理解しておきましょう。
Twitterの強みは、やはりリツイートなどのシェア機能を活かした拡散力です。他のSNSと比較しても、より幅広いユーザーに向けて発信できます。
また、10代〜40代以上と幅広い年齢層のユーザーがいます。そして、それぞれが実名や匿名、趣味、ビジネス等様々な目的で利用しています。
コミュニケーションの取りやすさも特徴的ですが、140文字というショートテキストでの発信なので、伝え方の工夫はしなければいけません。
このようなTwitterの特徴を活かして運用をしていくためにも、必ず理解しておきましょう。
2.運営マニュアルを用意すること
運営マニュアルの用意は、円滑に運用していくために欠かせません。
具体的な運用方法や運用していくにあたっての注意点などは、できる限りマニュアル化しておきましょう。
例えば、以下のような内容はマニュアル化すべきです。
- アカウントの世界観・人物像の共有
- 口調や絵文字使用のルール
- 投稿の内容の決め方
- コメント対応のルール
- 炎上防止用のチェックリスト
また、定期的な更新が必須であるため、企業内に運用担当者の設置が必須です。万が一、専任の用意が困難であれば、複数人が曜日ごとに交代で行うなど工夫しても良いでしょう。
いずれにしても、マニュアルの有無で運用効率が格段とアップします。
3.Twitterも一種のメディアであると認識すること
そして、Twitterも一種のメディアであると認識してください。
Twitterをメディアと見立てると、フォロワーは読者です。この読者に対して、どのようなテーマでどんな内容を届けたいのかをしっかりと明確化させましょう。
単純にフォロワーを増やしたい、認知してもらいたいという思いで運用するよりも、断然ファンがつきやすくなるはずです。
Twitterで失敗しないための運営・運用方法9つ
それでは、Twitter運用で失敗しないためのポイントを9つ紹介していきます。
- ターゲットを明確化する
- 適切なKPIとKGIを設定する
- プロフィールを充実させる
- リツイートされやすい有益情報を発信する
- Twitterキャンペーンを実施する
- 炎上・トラブルの引き金となる発信はしない
- ユーザーとのコミュニケーションを積極的に図る
- 認証バッジの獲得を目指す
- Twitterアナリティクスで定期的に分析する
1.ターゲットを明確化する
まずは、発信するターゲットを明確化しましょう。
幅広い年齢層の方が利用しており、男女比率もほとんど五部であるため、全員を対象としたい考えもあるかもしれません。
しかし、全員を対象とした発信は包括的なことしか言えず、あまりユーザーにささるメッセージは伝えられません。
フォロワーを獲得するために大事なことは、いかにして「自分に向けた発信である」と捉えてもらえるかです。その点を第一に発信していきましょう。
2.適切なKGIとKPIを設定する
そして、Twitter運用においても目標設定は欠かせません。そこで大事な指標がKGIとKPIです。
- KGI=重要目標達成指標:最終的なゴールとなる目標
- KPI=重要業績評価指標:KGI到達までの中間となる目標
よって、まず先にゴールとなるKGIを設定します。主なKGIとしては、認知度や売上・利益が挙げられますが、企業が抱く課題に合わせて設定しましょう。
そして、このゴールを達成するために各フェーズごとのKPIを設定します。目標フォロワー数やエンゲージメント率など、数値化できる目標が良いでしょう。
なお、KGIやKPIはより具体的な設定が大切です。というのも、具体的でない限り、達成できるイメージややるべきことが明確にならないためです。
- 具体的であるか
- 測定可能か
- 達成可能か
- 目的に関連したものか
- 期限はいつか
これらのポイントをおさえたうえで、各目標を設定してください。
3.プロフィールを充実させる
Twitterアカウントのプロフィールは、必ず充実させましょう。
Twitterにおいて、プロフィールはアカウントの顔です。いくら魅力的な投稿をしていても、プロフィールが充実していないと中々フォローに結びつきません。
プロフィールに記載しておくべきポイントは、以下の6項目です。
- ヘッダー画像
- プロフィール画像
- アカウント名
- 自己紹介
- 場所(所在地)
- ホームページ
アカウント運用を本格的に始める前に、これらの項目は必ず記載しておきましょう。
4.リツイートされやすい有益情報を発信する
繰り返しとなりますが、Twitterは拡散力に長けたSNSです。しかし、ユーザーにとって無益な投稿はほとんど拡散されません。
そもそも、拡散に至るまでのユーザー心理は「この情報には価値があるから、たくさんの人に知ってもらいたい」「自分の言いたいことを言ってくれているから拡散しよう」といったパターンが多いです。
ですから、拡散してもらうには有益な情報や共感される内容を投稿する必要があるのです。その点を意識して発信していきましょう。
5.Twitterキャンペーンを実施する
Twitterキャンペーンの実施も非常に効果的です。
Twitterキャンペーンとは、フォローやいいね、リツイートなどを条件にしたユーザー参加型のプレゼントキャンペーンのことです。
例えば、フォローとリツイートをしたらクーポンを抽選で◯名様にプレゼントといったように投稿することでユーザーが興味を示し、多くのフォローと拡散数が見込めます。
有益な情報の一種として多くの企業が導入しており、成果を出しやすい施策と言えるでしょう。
6.炎上・トラブルの引き金となる発信はしない
炎上・トラブルの引き金となる発信には注意しなくてはいけません。
Twitterが持つ強大な拡散力は、不適切な投稿にも同様に適用されます。つまり、些細な投稿が大きな炎上・トラブルに発展することも珍しくありません。
もし、炎上・トラブルが起これば、それまでに積み上げてきたブランディングも崩壊しかねませんし、信用を大きく失うことにも繋がるでしょう。
ですから、不適切な内容ではないかを投稿するまでにチェックしてから投稿しましょう。
7.ユーザーとのコミュニケーションを積極的に図る
Twitter運用は、ただ情報発信するだけでなく、ユーザーとのコミュニケーションも大切です。
一方的な発信だけでなく、双方のコミュニケーションを取ることは、フォロワーの属性や特徴を掴むうえで非常に効果的と言えます。
事実として、ネオマーケティングの調査によるとSNS運用で力を入れていることとして73.0%がフォロワーとのコミュニケーションを挙げていました。
出典:ネオマーケティング
自社を好きになってくれるフォロワーを増やすためには、積極的なフォロワーとの交流や、意見を取り入れる姿勢を欠かしてはいけません。
8.認証バッジの獲得を目指す
また、認証バッジの獲得を目指すことも大切です。
認証バッジとは、Twitterアカウント名の右側についた青色のチェックマークであり、公式マークとも言われています。
Twitter運用において、アカウントの成りすまし行為は厄介な迷惑行為のひとつ。しかし、公式マークがあれば信頼性が担保され、そういった被害は防げるはずです。
認証バッジの申請には、以下6つの中からいずれかのカテゴリーに該当する必要があります。
- 政府
- 報道機関および報道に携わる個人
- 企業、ブランド、組織
- エンターテインメント
- スポーツ、ゲーム
- 活動家、オーガナイザー
- コンテンツクリエイター、その他の影響力のある個人
その他、アカウント情報が完全に登録されているなどいくつかの条件があるため、事前に確認しておきましょう。
9.Twitterアナリティクスで定期的に分析する
Twitter運用は、定期的な分析が必要不可欠です。
Twitterには「Twitterアナリティクス」という分析ツールが標準搭載されており、投稿ごとのいいね数やリツイート数、インプレッション数などを分析できます。
なお、Twitterアナリティクスは、ホーム画面右側のメニュー欄から「もっと見る」→「アナリティクス」で簡単に利用できます。
Twitterアナリティクスは、無料で利用できるため、積極的に活用していきましょう。
まとめ
Twitterの運営は、正しい知識と万全な運用体制、継続的な施策の取り組みが欠かせません。何となく運用を始めてみても、成果が上がらなければコストだけがかかってしまいます。
この記事でお伝えしたポイントを意識して、目的達成に向けた運用をしていきましょう。
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