【SNSの基礎知識】SNSの種類や仕組みを図解で解説


「SNSの仕組みがまだよく理解できていない…」

「SNS運用はまだ始めていないけど、知っておくべき基礎知識はある?」

「SNSにはどんな基礎機能がついているの?」

そんな悩みを抱えるこれからSNS運用を始める担当者向けに、SNSの仕組みや基礎知識について図解付きで分かりやすく解説していきます。

そもそもSNSとは?

SNSとは、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、インターネット上で社会における異業種交流を可能にしたツールのこと。

SNSのサービスにアカウント登録すれば、誰でもプラットフォームにいるユーザーと気軽にコミュニケーションが取れます。今や利用していない人は限りなく少ないといっても過言ではないほど必要不可欠な存在となっています。

現代では、SNSがコミュニケーションツールとしてだけでなく、自分の伝えたいことを述べたり、企業が商品PRを行なったりと発信ツールとしても重宝されています。

SNSマーケティングと呼ばれ、マーケティングの一種として根付いています。

SNSの仕組み

SNSの基本的な仕組みや一連の流れを図解付きで紹介していきます。

SNSで行った投稿が誰かの目に留まり、いいねやコメントといったリアクションがもらえるとアクションを起こした人と繋がりのある人に拡散されます。

そこから徐々に認知拡大をしていき、フォロワーになったり商品を購入してくれたりと様々な行動に繋がっていきます。

なお、元々はコミュニケーションを目的としたツールであり、ユーザー同士のやり取りがメインのサービスです。

ソーシャルメディアとの違い

SNSとソーシャルメディア(ブログやWebサイトなど)は、一見類似したサービスである印象ですが、正確には同一ではありません。

というのも、SNSは元々人間関係の構築やコミュニケーションツールとしての役割を担っており、社会や世論に影響を与える発信媒体を目的としていなかったからです。

しかし、現代ではインフルエンサーという影響力を持つ個人が現れたり、企業が積極的に参入したりと発信媒体として活用される機会が増えました。

よって今では、SNSはソーシャルメディアの一種という括りで扱われています。

SNSの種類は大きく3種類

SNSと言っても、その種類はひとつではありません。大きく以下の3種類に分類できます。

  1. オープン型SNS
  2. クローズ型SNS
  3. 特化型SNS

利用するサービスは上記いずれかに該当しますので、しっかりとおさえておきましょう。

1.オープン型SNS

まず、オープン型SNSは個人・企業の投稿や共有した内容がWeb上に公開されるサービスのこと。SNSアカウントを閲覧すれば、誰でも該当する投稿をチェックできます。

また、ユーザー同士で繋がりやすいため、新しい発見や出会いがあるのもオープン型の強み。

主なSNSとしては、TwitterやInstagram、TikTokなどが挙げられます。

「自分の意見や活動内容を世界中に人々に届けたい」「様々な考え・意見に触れたい」そんな方におすすめなのがオープン型のSNSです。

2.クローズ型SNS

一方、クローズ型SNSは、特定の個人またはグループ内でしか発信内容が共有されないサービスのこと。個人間では会う約束をしたり、ビジネスではチームの共有事項を伝えたりといった使い方がされます。

例えば、LINEは友達登録したユーザーや所属するグループ内でしか自由に意見交換、情報共有ができません。

このように特定の人にしか情報が伝わらない性質を生かして、マーケティングの観点では、登録したユーザーに対してダイレクトに情報を伝えることが可能。

プライベートでもビジネスでも、限定的な使い方ができます。

3.特化型SNS

SNSの中には、利用目的や発信手段に特化したサービスもあります。

その代表的なSNSが、ビジネスに特化した「LinkedIn(リンクトイン)」。LinkedInでは、顔出しと実名公開が必須であり、職歴や自己アピールといったビジネススキルの入力を推奨しています。

また、企業は会社の紹介ページを作成したり、商品のPRが簡単に行える機能が搭載。求人票を掲載して一貫した採用活動を無料で行えます。

このように、使い道を絞ったSNSが存在することもおさえておきましょう。

SNSを利用するうえで知っておきたい5つの基礎機能

次にSNSを利用するうえで欠かせない、5つの基礎機能について紹介していきます。

  1. 検索機能
  2. テキストや写真・動画の投稿機能
  3. いいね!機能
  4. シェア機能
  5. メッセージ機能

1.検索機能

SNSの中でも、特に重要なのが検索機能です。

情報収集ツールとしてSNSを活用するユーザーが増えている中で、各サービスが独自の検索機能を搭載しています。

各SNSに搭載されている検索機能は以下の通り。

  • Twitter:トレンド検索機能
  • Instagram:ハッシュタグ検索機能
  • Facebook:周辺Wi-Fiスポット検索機能

このように、情報収集ツールとして利用されるSNSでは、様々な検索機能が充実しています。

2.テキストや写真・動画の投稿機能

SNSのメイン機能でもある投稿機能はやはり外せません。

Twitterなら140文字のショートテキストでの発信、Instagramなら写真、YouTubeなら動画と様々な発信手段があります。

また、2021年1月には音声での発信ツールであるclubhouseが登場し、Twitterではスペースという音声ライブ配信機能が搭載されるなど、発信方法は日々アップデートされています。

3.いいね!機能

いいね!機能は、SNSにおけるコミュニケーション方法のひとつです。

文字通り、コンテンツに対して好意を持ったり共感したら、相手に対してそれを示せます。わざわざコメントを残す必要がないため、気軽に意思表示ができるのがポイント。

多くの「いいね!」を獲得した、いわゆる「バズる」コンテンツは、大勢の人々から共感を得られたとして急激に注目され、多くのユーザーの目に止まる可能性があります。

4.シェア機能

コンテンツを幅広い人々に届けたいときに活用するのがシェア機能です。

拡散力に長けたTwitterでは、リツイートや引用リツイートといったボタンひとつで簡単に共有できる機能が備わっています。

またInstagramなら、ストーリーなどでアカウント名を共有できるメンション機能もよく活用されます。

たくさんの人からシェアされれば、それだけ多くの目に触れるため、広告としての役割を果たします。

5.メッセージ機能

特定ユーザーと1対1でチャットの送受信ができる機能として「DM(ダイレクトメッセージ)」があります。

DMは、TwitterやInstagram、Facebookなど様々なSNSに搭載されています。

基本的にSNSで発信した内容はWeb上に公開されるため、不特定多数の人が閲覧できてしまいますが、見られたくないもしくは外部に関係のない内容はメッセージ機能を用います。

デジタル時代におけるSNSの基礎知識6つ

ここからは、現在のデジタル社会におけるSNSの基礎知識について紹介していきます。

  1. SNSによってユーザーの年齢層が異なる
  2. ユーザーとの積極的なコミュニケーションが重要になる
  3. ユーザーから共感される投稿・発信が欠かせない
  4. SNS広告などでコストをかけたら伸びるわけではない
  5. トレンドに合った施策が必要になる
  6. 炎上やトラブルが発生するリスク・事例もある

1.SNSによってユーザーの年齢層が異なる

まず、各SNSごとにユーザー層は大きく異なります。

例えば、総務省の令和2年度における調査によると、Instagramは男性よりも女性の方が利用率が高いです。また、TikTokは10代が多くの割合を占めていることが分かります。

出典:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要

極端な話、利用者の多くが10代であるTikTokで30代へ向けた情報発信をしても、ほとんど成果は上げられません。

このように、SNSによって利用者層は異なるため、事前の調査が必要です。

2.ユーザーとの積極的なコミュニケーションが重要になる

今やSNSは発信ツールとして多く活用されていますが、ユーザーとのコミュニケーションは欠かせません。

コメントに返信したり、いいね!をしたりと活発なコミュニケーションを取ることでユーザーとの良好な関係を築き、次第に興味を持ってもらうことが期待できます。

特に企業なら、ユーザーの声に対して積極的に耳を傾けて反映できれば、確かな信頼獲得にもつながるでしょう。

3.ユーザーから共感される投稿・発信が欠かせない

個人・企業問わず、SNS運用においてユーザーから共感される投稿・発信は欠かせません。

そもそもユーザーにとって有益な情報とは、共感できるものです。

ユーザーへ向けて「こんなこと思っていませんか?」と語りかけたり「確かに」と思える情報を発信することで人々の興味関心を掻き立てます。

SNSでは、共感されることを念頭に置いた有益な情報発信を心がけましょう。

4.SNS広告などでコストをかけたら伸びるわけではない

SNSの中でコストがかかる施策としてSNS広告があります。

SNS広告は、いち早く多くのユーザーに認知してもらうために行う施策ですが、広告をかけたからといって目的が達成できるわけではありません。

特に運用開始して間もないアカウントが、認知拡大を目的としてSNS広告を掲載しても、誰の目にも触れないでしょう。たとえ目に触れたとしても、アカウントが育っていないため、魅力的に感じてもらえません。

SNS広告は、アカウントがある程度伸びてきてから活用しましょう。

5.トレンドに合った施策が必要になる

SNS運用では、トレンドにあった施策がとても重要です。

例えば、2017年に「インスタ映え」という言葉が流行したように、Instagramを活用した写真・動画投稿が活発化。さらには、2018年に大ブレイクしたTikTokのショートムービーが流行となり、Instagramではリールと呼ばれる機能が追加されました。

また、2021年4月からTwitterは音声配信の流行をきっかけにスペース機能を追加しています。

このように、トレンドは急速に変化しており、それぞれの時代にあった発信方法に対応していくことが大切です。

6.炎上やトラブルが発生するリスク・事例もある

SNS運用において注意すべきは、炎上やトラブルのリスクです。インターネットの利用が当たり前になった現代社会では、多くの被害が発生しているのです。

事実、2020年と2021年の炎上件数を比較すると、1,415件から1,766件と25%も増加しているという調査結果が出ているほど。

今や炎上やトラブルに巻き込まれる可能性が大いにあるからこそ、それらにあわないための運用体制を考える必要があります。

参照:デジタル・クライシス白書2022

まとめ

今やSNSは誰もが利用しているツールだからこそ、運用するうえでの基礎知識は欠かせません。

そして、インターネットの急速な成長により、様々なサービスが続々と登場しています。それに伴って日々情報をアップデートする必要もあるでしょう。

とはいえ、どんな新しいSNSが登場しても、本質は変わりません。基礎をおさえておけば、どんなSNSでも上手な活用方法を見つけられるはずです。

この記事で紹介した基礎知識を念頭に、今後のSNS運用に活かしてみてください。


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