動画制作を自社でできないもしくは時間的なリソースがない場合は、高品質なコンテンツを作る外部へ依頼するのがおすすめです。
しかし、ただ制作してくださいと投げやりにしてはいけません。しっかりと意図を伝えたり、必要な素材は事前に用意したりといった事前準備が大切です。
そこでこの記事では、動画制作の外注を検討している方向けに、依頼するにあたっての事前準備について徹底解説していきます。
動画制作を依頼するにあたって必要な事前準備
では早速、動画制作を依頼するにあたって必要な事前準備を紹介していきます。
- 制作目的・KPI
- 制作予算
- 制作納期
- 動画のターゲット・ペルソナ
- 配信媒体
- 動画の長さ
- 参考動画
- 企業・サービスの資料
制作目的・KPI
まず、制作のゴールとなる目的や重要な指標となるKPI設定は必ず行いましょう。
目的によって、制作する方向性から行うべき施策が大きく左右されます。例えば、認知を拡大したいなら短くキャッチーなワードで強調する戦略を取るでしょう。
認知拡大なのか、ブランディングなのか、商品購入やお問い合わせを増やしたいのかを明確にしてください。
また、視聴者数や動画再生数、広告のクリック数といった具体的なKPI設定もしておきましょう。
制作予算
動画制作にかける予算も決定しておいてください。
良質な制作会社は、予算の範疇で最大限の効果を発揮できる動画作りを提案してくれます。しかし、予算が曖昧だと、高度な編集や追加要素など、オプションの料金が嵩み、想像以上に大きなコストが発生してしまうでしょう。
作りたいイメージと予算はセットで決定し、制作会社と擦り合わせてください。
制作納期
また、修正が発生することを考慮したうえで動画を受け取る納期を設定しましょう。
例えばイベント用や説明会の動画であれば、当然日時に余裕を持って間に合わせなければいけません。しかし、ギリギリになって修正が発生し、完成が遅れれば間に合わない可能性もあるでしょう。
特に大掛かりな動画になればなるほど、数週間といった単位で制作時間がかかるため、想定をしながら設定してください。
動画のターゲット・ペルソナ
動画のターゲットやペルソナは、訴求ポイントや伝え方、配信媒体などが異なるため、ユーザーに効果的で刺さるコンテンツ作成には欠かせません。
効果を最大化させるためにもきちんと人物像は分かりやすく伝えましょう。性別や年齢、職業、生活の流れ、家族構成など細かく設定することでより具体的にイメージしやすくなりますし、既存顧客なのか見込み顧客によっても左右されるため、きちんと設定してください。
配信媒体
そして、制作した動画の配信先も決定しておくと良いです。
YouTubeやTikTok、Vimeoなど、さまざまな配信媒体があります。どこに配信するのかによって、適切な動画サイズやデータ量、納品するファイル形式などが異なるため、そういった情報があれば、制作会社も作りやすいでしょう。
動画の長さ
動画の長さにおいても、大体の目安で良いので設定しておくと良いです。
例えば、30秒以内や60秒以内、120秒以内といったように大まかな尺を伝えておくと、制作側が盛り込めるメッセージ量が1つか2つ、3つ以上などと決められます。
また、制作費にも大きく影響するため、正確な見積りを出すうえでも伝えておきましょう。
参考動画
参考動画を用意しておくと、イメージが具現化して制作会社側がスムーズに仕上げやすくなります。
「こうしたい」と思ったイメージはなかなか言語化できるものではありません。うまく言語化できないと相手に伝えられず、意図とズレてしまう可能性もあるでしょう。
そうした場合に、参考動画があると方向性が定められるため、制作会社との認識のズレを極限まで削減し、より良い動画制作に繋げられます。
企業・サービスの資料
動画制作の目的がが商品やサービスの認知拡大である場合、制作会社に商品やサービスをきちんと理解してもらわなければいけません。
そこで事前に商品やサービスの資料を共有しておくと、きちんと特徴を知ってもらったうえで制作に取り掛かれます。
これはシンプルに親切な行為であり、制作会社側が気持ちよく作業に進めるため、よりよい関係を築きながら良質なコンテンツ制作につながるでしょう。
関連記事:動画を制作する方法8ステップ!準備すべきものまで分かりやすく解説
動画制作を依頼する主な流れ4ステップ
では、動画制作を依頼する主な流れを4ステップで紹介します。
- 企画立案
- 絵コンテ作成
- 動画撮影orアニメ制作
- 編集
企画立案
まずは、企画立案のフェーズです。
ここでは、依頼者と入念なヒアリングを行い、さまざまな情報から最適な動画づくりをするための提案を行います。
主に擦り合わせる情報は以下の通り。
- 制作目的
- ターゲット・ペルソナ
- メッセージ・伝えたいこと
- 予算
- 納期
これらの情報をもとに制作スケジュールを設定し、動画のコンセプトや見積書などの企画提案資料を作成。ここで決定した情報をもとに動画として形作っていきます。
絵コンテ作成
企画が正式に通った場合は、実際に具現化するための絵コンテづくりに取り掛かります。絵コンテとは、セリフやナレーションなど細かな指示を入れた台本を指します。
クライアントと細かな確認や擦り合わせ・フィードバックを行い、方向性となる台本を確定させていきます。
最終チェックでOKが出れば、実際に動画づくりに取り掛かります。
動画撮影orアニメ制作
絵コンテが完成したら、実際に映像制作に取り掛かります。
撮影に必要な場所の確保から下見、キャスティングを行い、実際の撮影を行い必要な素材を生み出します。
アニメの場合はイラスト制作からアニメーション制作といった工程を踏むでしょう。
編集
撮影した映像もしくはイラスト・アニメーション制作を行なった後は、実際に編集して世に出せるコンテンツの形に仕上げます。
当然、撮影の段階で完璧な動画に仕上げられるわけではありません。不要な部分のカットやテロップ、BGMの挿入、エフェクトなど、さまざまな編集を施して完成させられます。
完成したらクライアントへチェックを依頼し、修正がなければ指定のファイル形式で納品します。
動画制作を依頼する注意点
では最後に、動画制作を依頼する注意点についてお伝えしていきましょう。
- 複数社で見積もりを取る
- 一番に届けたいメッセージはきちんと伝える
- 著作権・使用権の取り扱いに注意する
複数社で見積もりを取る
まず、初めから一社に絞るのではなく、複数社の見積もりを取ったうえで判断しましょう。
特に初めて依頼するのであれば、どのようなサービス内容でどれくらいの料金になるのか、なかなか掴めません。
もしかしたらA社よりももっと良い条件でクオリティも変わらず、金額も安いところがある可能性もあります。とはいえ大量に取ると時間がかかるため、2〜4社ほどを目安に複数の会社から見積もりを取りましょう。
一番に届けたいメッセージはきちんと伝える
そして、一番に伝えたいメッセージは必ず共有してください。
動画の中で何を伝えたいのかが入っていないコンテンツはユーザーに刺さらず、目的とする結果は得られません。その動画にどんな意味があるのか、それをきちんと盛り込ませるには、制作会社に伝えるしかないでしょう。
求める動画コンテンツを認識のズレなく制作してもらうために、必ず伝えるべきです。
著作権・使用権の取り扱いに注意する
動画作りを行うにあたって、使用する画像素材やBGMがある場合、それらの著作権や使用権には十分に注意しましょう。
基本的に制作会社が、そういった権利侵害を引き起こすことはまずありません。しかし、ヒアリングの段階で共有した画像や動画が権利侵害に該当するなど、予期せぬ事態は起こり得るでしょう。
そういった事態を引き起こさないためにも、お互いが著作権や使用権に十分な注意を払い、動画コンテンツ制作にあたりましょう。
関連記事:動画制作にかかる費用相場!依頼する際の内訳についても徹底解説
まとめ
動画制作依頼をするのであれば、高品質なコンテンツを作り上げるためにも依頼側の準備が欠かせません。
全て投げやりのイメージを持っていると、より良い動画コンテンツは作れないです。お互いが協力して作り上げていくイメージを持っていると良質なコンテンツに仕上げられるでしょう。
弊社では、映像撮影からお客様の意向に沿った動画制作を行っています。ヒアリング段階から制作メンバーが参画して、目的を達成する訴求力の高い動画作りを得意としていますので、ぜひお気軽にご相談ください。