LP(ランディングページ)の効果測定から改善方法まで網羅解説


LPは、一度制作したものがそのまま結果に繋がることがベストですが、必ずしもうまくいくとは限りません。

そこで大切なのが、狙った数字を出すための効果測定。LPの実績を継続的に上げていくためには、根拠のある改善を繰り返すことが必要不可欠です。

この記事では、LPの効果測定方法や測定結果にもとづいた改善までの流れ、そしてLPの効果的な改善方法について具体的に解説します。

LPの効果測定から改善までの流れ

LPの効果測定から改善までのおおまかな流れとしては以下の通りです。

  1. 現状の効果測定・課題設定
  2. 課題解決の施策決定
  3. 解決策の実施
  4. 解決策を実施後の効果測定

1.現状の効果測定・課題設定

まずは現状を正確に把握しなければいけません。効果測定をきちんとおこない、具体的なデータを割り出す必要があります。

コンバージョン数は、セッション数×コンバージョン率で求められます。いずれかもしくは両方の数値が小さいと、良い成果には繋がりません。

セッション数が少ないのであれば、集客の仕方に問題があるという仮説が立てられます。一方、コンバージョン率が悪ければ、LPの内容に改善の余地があると言えるでしょう。

2.課題解決の施策決定

次は、その課題を解決するための施策を決定する段階に入ります。

集客力が足りないということであれば、社内の他メディアを使ってLPへの導線を引いてみたり、SNS広告を打ったりといった施策が考えられます。コンバージョン率が悪いのであれば、LPのデザインやフォームを修正する必要があるでしょう。

トータルで考えたうえで優先順位を決めて、優先すべき項目から取り入れてください。

3.解決策の実施

具体的な施策が決まったら、いよいよ実行に移します。デザイナーや社内他メディアの担当者などと上手に連携し、スピード感をもってLPとその周辺要素に改善を加えていきます。

ここで大切なのは、全体的なビジョンから外れないようにすること。目先の細かな事情にとらわれて、そもそも何を改善したくて今回の施策を実施しているのか、見失わないようにしてください。

4.解決策を実施後の効果測定

解決策を実施したら、ある程度の期間を置いたあとで再び効果測定をおこないます。設定した課題や対策が正しかったのかは、測定結果を分析してみなければわかりません。前回の測定結果と比較し、今回の解決策が実績にどのような影響を与えたのかを確認します。

どのような結果が出たとしても、一喜一憂しないことが重要です。LPを改善する目的は、コンバージョンを最大化すること。

その最終目的から外れることなく、分析結果をもとに理性的に再度課題を見つけて対策を練り、実行する姿勢が求められます。

LPの効果測定方法2選

LPの効果測定に用いる方法として代表的なのは、以下の2つです。

  • ヒートマップ
  • ABテスト

どちらもよく使われる測定方法であり、LPを担当するのであればきちんと押さえるべきものです。以下の解説をよく読んで理解しておきましょう。

1.ヒートマップツールによる効果測定

ヒートマップとは、サーモグラフィーにも似た画面で指定したWebサイト内の効果を測定できるツールです。数多くの企業がLP改善のためにヒートマップを使用します。

ヒートマップツールで確認できるものは、主に下記の3点。

  • スクロール率
  • 熟読率
  • クリック・タップ数

スクロール率とは、LPがどこまで閲覧されたかを表すものです。たとえば、ファーストビューで多くの離脱を招いてしまっているのだとすれば、ユーザーを引きつける力に欠けていると言えます。

熟読率とは、ユーザーがLPのどの部分にどのくらい滞在したのかを表すものです。赤などの暖色になっている部分は、ユーザーが長く留まってじっくり読んだ場所であり、青などの寒色の部分は、ユーザーがすぐに読み飛ばしてしまった部分となります。

また、クリック数やタップ数もカウント可能。たとえば、ほとんどされていないコンバージョンボタンがあるとすれば、より目立たせる工夫が必要となるでしょう。

2.ABテストによる効果測定

ABテストとは、AパターンとBパターン2通りのケースを用意し、それぞれを実行した結果を比較するテストのことです。

LPにおけるABテストでは、まず原型となるAパターンを作成し、それをもとに文章や画像などをある程度差し替えたBパターンを作成します。そして同じ条件で2つのLPを公開し、一定期間測定を続け、どちらのLPがクリック率やコンバージョン率において優秀であるかを確かめます。

より優秀だったパターンを正式採用することになりますが、ABテストは1回で終わりではありません。さらなる改善案を反映させたCパターンを作成し、今度はそれとのABテストをおこないます。

この繰り返しによって、少しずつLPのクオリティが上がっていき、やがては最初に作成したLPよりはるかに多くのコンバージョンを獲得できるものが生まれます。

LP改善(LPO)に効果的な施策8選

LPを改善する方法には、高い効果が期待できる王道的なものがあります。代表的なものとして、以下の8つが挙げられます。

  1. ファーストビューのキャッチコピーを改良する
  2. ファーストビューの画像を改良する
  3. CTA(コンバージョンボタン)の位置や数を最適化する
  4. 競合他社との差別化を実績などで図る
  5. 申し込みフォームを改良する
  6. LPの構成全体から見直す
  7. LPの表示速度を上げる
  8. スマートフォンの表示を最適化する

1.ファーストビューのキャッチコピーを改良する

まず、ファーストビューのキャッチコピーを改良しましょう。

ユーザーは最初の画面で得られる情報から自分に適したものであるかを視覚的に判断し、先を読み進めます。よって、ファーストビューで心を掴みきれなければその後は読み進めてもらえません。

ファーストビューでの離脱率が高い場合には、読者にとってのメリットを考慮する方向でキャッチコピーを改良してください。

2.ファーストビューの画像を改良する

ファーストビューで使われている画像も、ユーザーに与える印象を大きく左右する要素です。画質や色合いも大切ですが、まずパッと見で商品の魅力が伝わる内容になっているかという観点で見直してみましょう。

たとえばLPの世界では、モデルを使った写真よりも、シンプルに商品の写真にすると効果が高まるといわれています。モデルを使っても、ユーザーはそのモデルに興味を持つだけで、コンバージョンには繋がらないケースも多いようです。

上記のようなことを考慮しながら、画像に改良を加えてみましょう。

3.CTA(コンバージョンボタン)の位置や数を最適化する

コンバージョンボタンの位置や数は、コンバージョンに大きな影響を与えます。いささか極端な例ですが、縦長であるLPの一番下にのみコンバージョンボタンを配置しても、最後まで読まないユーザーは商品購入にまで至りません。

適切な位置や数を決める際に重要なのは、ユーザー目線で考えること。適切な訴求ポイントに自然な形でCTAを設定すると、より成約率を高められます。

4.競合他社との差別化を実績などで図る

また、LPでは実績などを用いて競合他社との差別化を図りましょう。

ほとんどの場合、LPで訴求する商品には競合が存在します。ユーザーはより優れたサービスを利用したいと考えるため、いかに競合との差別化を図れるかが重要です。

したがって、グラフやキャッチコピーをうまく使って、顧客満足度や取引実績、料金設定などの点で自社商品が他社のものより優れていることをしっかりと訴求しましょう。

事実にもとづいた権威づけをおこなうことで、コンバージョン率は上昇します。

5.申し込みフォームを改良する

そして、申し込みフォームの改良も図りましょう。

申し込みフォームの使い勝手により、商品を購入しようと思ったユーザーに離脱されてしまうケースも少なくありません。

たとえば、入力エラーやフォーム・テキストのサイズ、枠の距離感などが挙げられます。これらはきちんと分析しつつ、ユーザーが利便性を感じてもらえるように改良を続けていく必要があります。

しっかりとユーザーをコンバージョンに導くためにも、申し込みフォームにこだわりましょう。

6.LPの構成全体から見直す

特定の箇所が悪いという部分的な話ではなく、全体の構成から見直したほうがよい場合もあります。

ただしここで重要なのは、なんとなく実行してはいけないということ。すでに解説した効果測定の結果にもとづいて、戦略的に改良する必要があります。

ユーザーが知りたい情報を適切な順番で伝えられているかが考えられていないと、ユーザーに読み進めてもらえません。

流れも非常に大切なので、構成全体から見直しをする選択肢も持っておきましょう。

7.LPの表示速度を上げる

実は、LPの表示速度も大切です。

読み込みが遅いと、ファーストビューすら見られず離脱されかねません。

ほんのわずかな読み込み時間の増加で、離脱率が大幅に上がってしまうケースも大いに考えられます。

表示速度が遅くなる原因としては、画像サイズや圧縮率などが考えられます。実際に見比べながらうまく調節して、見やすいけれども重くない画像を表示させることが大切です。

8.スマートフォンの表示を最適化する

LP制作時は、パソコンのみならずスマートフォンでの閲覧も考慮しましょう。

現在はスマートフォンが普及し、どの年代でもスマートフォン利用率は非常に高いです。よって、スマートフォンの表示をきちんと最適化しておく必要があります。

またGoogleは「モバイルフレンドリー」という概念を掲げており、スマートフォンに対応しているページを検索上位に表示させる施策をとっています。したがってスマートフォンで閲覧するユーザーを意識することが大切です。

まとめ

LPで成果を上げるには定期的な効果測定をしなければいけません。

LPは一度作ったらそれで終わりではなく、何度も改良を繰り返して、コンバージョンを獲得するページに仕上げていくことが大切です。

なお、弊社ではより訴求力の高い成果にコミットするLP制作が可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。


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