「コーポレートサイトが古くなってきたから一新したい」
「もっと時流にあったサイトに改善してブランディング、集客力を上げたい」
コーポレートサイトは「〇〇企業がどんな会社なのか?」を示す、言わば名刺や顔のようなものです。
そのサイトの見た目や中身が全く変わっていないと、企業の活発さやブランド力、信頼性が低下し、長期的な事業成長の妨げになりかねません。
そこで必要となる施策は定期的なサイトのリニューアルです。この記事では、コーポレートサイトのリニューアルについて手順やポイントを解説していきます。
コーポレートサイトは定期的にリニューアルすべき理由
では早速、コーポレートサイトを定期的にリニューアルすべき以下2つの理由について詳しくみていきましょう。
- 社会が取り巻く環境の変化に対応する必要があるから
- 売上に大きな影響を与えるから
社会が取り巻く環境の変化に対応する必要があるから
まず、社会が取り巻く環境の変化に対応する必要があるからです。
インターネットが普及して以来、社会は急激な変化をし続けています。それによって、ユーザーの行動や心理も変化し、ニーズも姿形を変えます。
例えば、2007年に初代iPhoneが日本に登場して以来、急速にスマートフォンが普及しました。それまでは主にパソコンのブラウザで閲覧されていたサイトがスマートフォンで見られるようになったのです。
そこでサイトがスマートフォンに対応していなければ、ユーザーの利便性を損ねかねません。ですからそういった社会の流れに対応するためにもリニューアルが必要となります。
売上に大きな影響を与えるから
そして、売上にも大きな影響を及ぼします。
例えば、コンサルティングを事業とする場合、依頼者は必ずサイトに訪れます。そこでサイトのデザインが古かったり、更新されていなかったりすると良い印象を持てません。
冒頭でもお伝えした通り、コーポレートサイトは企業の顔となります。長期的なブランディングを構築するためにもきちんとリニューアルすべきです。
コーポレートサイトをリニューアルするメリット
では次に、コーポレートサイトをリニューアルするメリットについて3つご紹介していきます。
- 情報の優化による企業ブランディングの向上に繋がる
- ユーザビリティの向上が期待できる
- アクセス数の増加が見込める
メリット1.情報の優化による企業ブランディングの向上に繋がる
最大のメリットは、企業のブランディングに直接影響することです。
繰り返しお伝えしている通り、コーポレートサイトは企業の顔となります。ですから、〇〇会社の印象はコーポレートサイトで決まるといっても過言ではありません。
そこでサイトのデザインが一新されていると、競合他社と比較された際にも劣ることなく、むしろ差別化に繋がります。
メリット2.ユーザビリティの向上が期待できる
次に、ユーザビリティの向上が期待できることです。
コーポレートサイトは運営していく中で、新着情報やコンテンツの更新などを繰り返し行い、サイト構造の複雑化が発生します。
例えば、サイトの階層が多くなり迷路のようにサイトを巡回しづらくなったり、リンクが多くなり不便に感じやすくなったりとさまざまな弊害をもたらしかねません。
サイトのリニューアルはこうした利便性の欠けた状態を改善し、ユーザビリティを向上させる意味でも効果的です。
メリット3.アクセス数の増加が見込める
そして、コーポレートサイトがリニューアルすればアクセスアップにも繋がります。
というのも、未更新のサイトはGoogleなどの検索エンジンから鮮度が低いと判断され、信頼性と順位が低下する恐れがあるからです。
例えば、掲載している画像素材が古かったり、問い合わせフォームが過去のままだとアクセス数が伸び悩んでしまうでしょう。
検索エンジンから情報が更新されていて信頼できると高評価をされれば、検索からのアクセス数が見込めます。
コーポレートサイトのリニューアル手順10ステップ
それでは、コーポレートサイトをリニューアルするうえでの手順を以下10ステップで紹介していきます。
- コーポレートサイトの現状分析・把握する
- リニューアルをするテーマや目標設定をする
- サイト制作会社を決定する
- 企画や要件定義・ヒアリングを行う
- サイト構造を設計する
- フレームワーク制作をする
- Webデザインを作成する
- コーディング・システム開発を行う
- テスト・検証する
- リニューアルしたコーポレートサイトを公開する
ステップ1.コーポレートサイトの現状分析・把握する
まずは、コーポレートサイトの現状分析をツールを用いて行い、状態を把握しましょう。
Googleアナリティクスを活用して、各ページにおけるアクセス状況や滞在時間、ユーザー属性の調査が行えます。また、Googleサーチコンソールを併用すると、Googleからどのような評価を得ているかの確認、改善点の掘り出しといった観点から分析できます。
競合サイトとの比較も行い、現状の順位や立ち位置、強み、弱みを把握することも大切です。それらを踏まえて、今抱える課題は何かを具体化しましょう。
ステップ2.リニューアルをするテーマや目標設定をする
続いて、浮き彫りになった課題を解消するために、リニューアルテーマや目標設定を行います。
例えば、スマートフォンユーザーからの離脱率が高いのであれば、モバイルフレンドリーなサイトにするなど。最も解消したいポイントを挙げていきます。
また、KGIとKPIの設定も必要です。リニューアルにおけるゴール設定と中間目標の設定は、コーポレートサイトを改良するうえでは外せません。
目的を達成するには具体的に「何をいつまでにどれだけ達成すればいいのか?」を決定してください。
ステップ3.サイト制作会社を決定する
目標設定後は、ホームページ制作会社の選定です。
いくら目標設定しても、それらを実現できる制作会社に依頼できなければ意味がありません。既存のサイトを開発してもらった会社に再度依頼しても良いですし、その他の複数会社と比較検討してみるのも良いでしょう。
なお、ホームページ制作会社を決定するにあたって以下のポイントは明確にしておいてください。
- 予算や希望納期
- 欲しいシステムや機能
- 参考とするイメージサイト数個
相談を行い、出された提案・見積もりをもとにマッチする制作会社を選びましょう。
ステップ4.企画や要件定義・ヒアリングを行う
制作会社が決まったら、実際にリニューアルするサイトの企画や要件定義・ヒアリングを行います。
リニューアルする箇所や範囲、どういったサイトにしたいのかを具体的に擦り合わせていき、方向性を決めていきます。
ここで実施するヒアリングがそのままリニューアル後の形に直結するため、しっかりと準備をして臨みましょう。
ステップ5.サイト構造を設計する
それでは、ヒアリング内容をもとにサイト設計を行います。
ディレクトリマップを作成し、どのページが不要であるかまた新たに追加すべきページは何かを精査します。
そして、ユーザーが巡回しやすいシンプルなサイト構造になっているかという観点から設計していきます。
ステップ6.フレームワーク制作をする
サイト全体の構造設計後は、各ページのワイヤーフレームを作成します。
各ページのイメージをラフ案として可視化し、コーディング時に漏れがないように作成していきます。また、パソコンだけでなくスマートフォンへの対応(レスポンシブ対応)も忘れてはいけません。
どのデバイスで見た時でも使いやすいページになるように確認しましょう。
ステップ7.Webデザインを作成する
そして、Webデザイン案を作成します。
リニューアルするにあたってのデザイン作成は、目的に適した見た目になっているか、ユーザビリティの高い仕様になっているかを重視しながら行います。
カラーリングからテキストなど全てが今現在のユーザーニーズに沿っているかをプロのデザイナーが工夫して構築します。
ステップ8.コーディング・システム開発を行う
作成したワイヤーフレーム、デザイン案をもとにコーディング・システム開発を行います。
WordPressなどのCMSならコーディング工程はほとんどありませんが、独自のWebサイト制作には必要不可欠です。必要な機能やシステムを事前に伝えたうえで制作してもらいましょう。
ステップ9.テスト・検証する
コーポレートサイトが完成したら、テスト・検証を行います。
完成したサイトが意図した動作をしてくれなければ意味がありません。例えば、フォームの入力やボタンのタップで正しい反応を示すか、正しく表示されているかなど制作会社が設定している各項目から確認をします。
ステップ10.リニューアルしたコーポレートサイトを公開する
無事にテスト・検証が完了すれば、コーポレートサイトの公開です。
サイト公開後は、成果を上げるために適宜効果測定を行い、検索順位やアクセス数などの動向をチェックしていきましょう。
コーポレートサイトをリニューアルする前に知っておくべき注意点
では最後に、コーポレートサイトをリニューアルする前に知っておくべき注意点として以下5つをご紹介します。
- スケジュールから逆算する
- リニューアル内容に優先順位を設ける
- サイトの著作権・所有権を確認する
- リダイレクト設定に注視する
- リニューアル後は公開して終わりではない
注意点1.スケジュールから逆算する
コーポレートサイトのリニューアルは、サイト構造やデザインといった中身が一新され検索エンジンが中身を再評価するため、検索順位が短期間低下する可能性があります。
ですから、リニューアルのスケジュールから逆算して制作しないと繁盛期や繁忙期といった大事なタイミングで効果的な流入や成約も見込めません。
きちんとリニューアルから再評価されるタイミングも視野に入れつつ、いつまでに実施するかを検討しましょう。
注意点2.リニューアル内容に優先順位を設ける
次に、サイトのリニューアルは、目的の優先順位をつけなければいけません。
集客力を高めたい、問い合わせ件数を増加させたい、採用を強化したいなどの複数目的があった場合でも優先順位がないとまとまりのあるサイトに程遠くなります。
全てのターゲットに刺さるコンテンツではなく、特定の誰かに強く刺さるコンテンツの方が効果が増大するため、必ず優劣をつけておきましょう。
注意点3.サイトの著作権・所有権を確認する
また、サイト制作時とリニューアル時に制作会社が異なる場合、著作権や所有権に注意してください。
ここでいう著作権とは、サイト内に使用したソースコードや画像・動画、テキストのこと。依頼者本人が提供した素材なら問題ありませんが、制作会社が提供している場合は著作権が相手側にある可能性があります。
また、サイト公開に必要なサーバーやドメインは制作会社のリース契約になっていると所有権の問題が発生する可能性があります。
ですから、それぞれの権利はどちら側にあるのかきちんと明確化しておきましょう。
注意点4.リダイレクト設定に注視する
コーポレートサイトのリニューアルにおいて、フォルダ名やディレクトリの変更によってリンク切れになる場合があります。もしブックマークに登録していると、リンクが無効となってしまうため、URLの変更がある場合は、必ずリダイレクト設定をしておきましょう。
なお、Googleアナリティクスなどのツールを用いて設定できます。
注意点5.リニューアル後は公開して終わりではない
もちろん、サイトをリニューアルして終わりではありません。
新規・リピーターを共に増やし、キープさせるためにはコンテンツの更新が必要不可欠です。
コンテンツ施策は、検索エンジンからの信頼や評価を高めるうえで絶対的なピースとなるため、ユーザーにとって有益となるお得情報や最新情報などを小まめに更新しましょう。
まとめ
コーポレートサイトのリニューアルは、デザインのトレンドが変化する周期から考えて3〜5年程度に一度は必須です。常に変化し続ける社会に対応するには、リニューアルしかありません。
長期的な事業成長を図るにあたってとても重要な施策の一つとなるので、ぜひ前向きにリニューアルの検討をしていきましょう。
株式会社DopeZineでは、サイトリニューアルも含めたWebサイト制作を行っています。デザインや訴求力に強みがあり、多数の制作実績もあります。
かっこよく実用性のあるサイトへのリニューアルにしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。