良質なサイト制作をするためには、正しい流れ・工程を踏まなければいけません。正しい手順でなければ、依頼者の意見が反映されず、目的を達成できる形にならないからです。
とはいえ、サイト制作の正しい手順が一体何か、その全体像が分からなければ良し悪しの分別がつけられません。
そこでこの記事では、サイト制作の流れを計10ステップで徹底解説していきます。サイト制作の依頼を検討している方は、後悔しないためにもぜひ参考にしてください。
サイト制作の流れや必要なフェーズの全体像を把握しておこう
まずは、サイト制作の流れや必要なフェーズの全体像を把握しておきましょう。
ホームページ制作会社やフリーランス・個人への依頼に関わらず、大まかな流れとしては下記の10ステップで進めていきます。
- 依頼先にお問い合わせする
- 制作の目的・内容をヒアリングする
- 企画提案と見積もりを実施する
- 契約する
- サイト設計の構築
- ワイヤーフレームを設計する
- Webデザインの形を考案する
- システム開発・コーディングを行う
- サイトのレビュー・テストを行う
- 納品・公開する
大きく依頼先を決めて、選定・提案・契約フェーズと実際の制作フェーズにわたる2つの区分に分けられます。
ホームページ制作期間は、サイトの規模感にもよりますが約1ヶ月〜4ヶ月ほど。完成目処についても事前の打ち合わせ段階で確認できるため、希望通りのスケジュール感で制作可能かどうかはきちんと確認しておきましょう。
サイト制作の流れに入る前に決定しておくべき4つの項目
実際のサイト制作に入る前に決定しておくべき項目は、以下の4つです。
- ホームページ制作の目的
- 届けたいターゲット層
- 必要なシステムや機能
- サイト制作の予算・希望納品日
依頼先とヒアリングを行うにあたって、スムーズに擦り合わせを進めるためにも事前に明確化しておきましょう。
項目1.ホームページ制作の目的
まず第一に、Webサイトを制作する大枠の目的を明確化しましょう。
Web制作をするにあたって、目的から逆算してデザインのイメージや導入するシステム、ページごとのレイアウトを決定していきます。ですから、目的が定まっていないとホームページのイメージ像が描けません。
例えば企業の場合、商品・サービスへの集客や会社のブランディング構築、人材の採用など様々な目的があるでしょう。
効果を上げるサイト制作をするためにも、最初に目的は決めておいてください。
項目2.届けたいターゲット層
そして、目的が定まったら具体的なターゲット像を決定しましょう。
商品やサービスの集客においても、どんな人に届けたいのかが明確でなければ、該当する相手が惹かれるWebサイトには仕上がりません。
ビジネス用語ではペルソナ設定とも言われますが、相手の性別や年齢はもちろん、細々とした要素を決めていく必要があります。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 家族構成
- 収入
- 居住地
- 趣味・志向
- よく取る行動
- 生活習慣
- 悩みやつらいこと・ニーズ
これらを具体的に決めることで、デザインのカラーからテキスト、レイアウトまでユーザーに適したサイトに仕上げられます。
項目3.必要なシステムや機能
また、サイトに取り入れたいシステムや機能についても検討しておきましょう。
例えば、Webサイト内で質問の受付、即座に回答できるチャットボットやQ&Aページを作成・管理できるFAQ管理、顧客と長期的な関係構築を行うCRMなど、多様な機能を搭載できます。
制作会社によっては、システムや機能の搭載に別途費用がかかるケースもあるため、その確認も含めて事前に目星をつけておくと良いでしょう。
項目4.サイト制作の予算・希望納品日
最後に、サイト制作の予算や希望納品日のイメージも持っておいてください。
どの依頼先においても同様に大まかな予算感や希望納品日を尋ねられます。しかし、そこで「50〜150万円ほど」と曖昧にしておくと、高い金額で見積もりを取られる可能性があります。ですから、先に「上限は〇〇万円です。」と予め決定しておくと損をしません。
また、いつまでにサイトを公開するのかを決めておくと完成までスムーズに進められます。万が一曖昧だと、スケジュールのイメージができず、ゆとりを持った制作ができません。必ず2点とも明らかにしておきましょう。
サイト制作の流れ:選定・提案・契約フェーズは4ステップ
それでは、サイト制作の流れについて解説していきます。最初の選定・提案・契約フェーズは、下記の4ステップです。
- 依頼先にお問い合わせする
- 制作の目的・内容をヒアリングする
- 企画提案と見積もりを実施する
- 契約する
ステップ1.依頼先にお問い合わせする
まず、ホームページ制作の依頼先を選定したら、ネットや電話でお問い合わせをしましょう。
とはいえ、過去に依頼した経験がない限り、いきなり一つに絞ることは現実的ではありません。そこで複数の制作会社へ相談し、一度見積もりを出してもらうのがベターです。
ステップ2.制作の目的・内容をヒアリングする
問い合わせをしたら、ホームページ制作会社とのヒアリングに移ります。
ヒアリングでは、Webサイト制作を行う目的やターゲット、予算などをうかがい、どのようなサイトを作成していくかを擦り合わせていきます。
また、事業の競合分析や顧客の潜在ニーズを行い、課題や改善策を練ります。
ステップ3.企画提案と見積もりを実施する
そして、ヒアリングの内容をもとにホームページ制作会社から大まかなサイト構造から目的を達成するためのコンテンツ企画や掲載内容をを書類にまとめて提案されます。
企画や同業他社や競合のリサーチやオリジナルのアイディア、実績やノウハウを採用しながら具体的な案を導き出してくれるため、しっかりと確認しましょう。
なお、お見積書も一緒に提示されますので、費用も含めてサイト制作の方向性を確認し、双方の認識に相違がないようにしてください。
ステップ4.契約する
企画内容や見積書を確認して問題がなければ契約に移ります。契約の手続きを済ませたら、制作フェーズに進んでいきます。
サイト制作の流れ:制作フェーズは6ステップ
選定・提案・契約フェーズが無事に完了したら、いよいよ制作フェーズに移ります。制作フェーズの具体的な流れは下記の6ステップです。
- サイト設計の構築
- ワイヤーフレームを設計する
- Webデザインの形を考案する
- システム開発・コーディングを行う
- サイトのレビュー・テストを行う
- 納品・公開する
ステップ1.サイト設計の構築
まずは、サイト制作の肝となるサイト設計を行います。
サイト設計とは、サイト全体の構造を設計すること。サイトマップとも呼ばれますが、会社概要やサービス内容など、複数ページを階層のように設計します。
スポーツショップで例えると、サッカーや野球、テニスといった各コーナーをイメージすると分かりやすいでしょう。ただし、ホームページは必ずしもトップページがアクセスの入り口になるとは限りません。
ユーザーの属性によって、サイトに訪れる動機は異なるため、どのページから入っても離脱されないような設計をします。
ステップ2.ワイヤーフレームを設計する
続いて、ワイヤーフレームを設計します。
サイト全体の設計ができたら、各ページのレイアウトやテキストフォントなどの設計図を作ります。それがワイヤーフレームです。
ワイヤーフレームは、ウェブページにおける骨組みであり、ターゲティングされたユーザーが使いやすいと感じるかどうかを決める大事な一要素でもあります。ですから、この工程ではコンテンツが漏れなく含まれているかを注意深くチェックします。
ステップ3.Webデザインの形を考案する
ワイヤーフレームができたら、Webサイトの見栄えを決めるWebデザイン制作に移ります。
ホームページ制作会社は、プロのデザイナーが在籍しているため、サイトのコンセプトに沿ったテキストやカラー、レイアウト、画像素材などのビジュアル要素を厳選します。
特にテキストは、フォントの種類やサイズ、配置などのトンマナを統一することが大切です。ユーザーが違和感なくサイトを巡回してもらえるように設計を行います。
ステップ4.システム開発・コーディングを行う
Webデザイン案の完成後は、企画したビジュアル通りのサイトに仕上がるように、システム開発・コーディングを行います。
コーディングとは、下記のようにプログラミング言語を用いて特定の表示または動作するように構築すること。HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどを用いて作られます。
主に表に表示される部分の構築をフロントエンド開発、お問合わせフォーム入力時の反応など目視できない部分の構築をバックエンド開発と言います。
ステップ5.サイトのレビュー・テストを行う
サイトのコーディングが完了したら、実装した機能がブラウザやスマートフォンで正しく表示、動作するかどうかをレビュー・テストします。
ユーザーがWebサイトを見るシチュエーションは様々です。例えば、端末一つ取ってもパソコンやスマートフォン、タブレットが挙げられますし、Google ChromeやSafari、Mozilla Firefoxなどとブラウザも異なるでしょう。
いかなる状況でも正しく表示・動作しないと、お客様からのクレームに発展しかねませんので入念に行います。
ステップ6.納品・公開する
動作検証で決められた各項目をチェックして正常と確認が取れたら、いよいよ公開作業に移ります。
ホームページは、そのまま公開・運用できるわけではありません。サーバーやドメインを契約して作成したホームページと紐付けする必要があります。
それらの作業を終え、無事にホームページがアップロードできたら再度表示や動作をチェックして公開、依頼者へ連絡をし納品となります。
まとめ
Webサイト制作は、各工程のスペシャリストがタッグを組み、依頼者の要望に沿って行われます。技術力はもちろんですが、ヒアリング能力や制作後のマーケティング戦略も加味したサイト制作ができる制作会社を選ぶようにしましょう。
株式会社DopeZineでは、企業のWebサイト制作を行っています。特にデザインに長けており、訴求力の高い魅力的なサイト制作をお約束します。
これからサイト制作を検討される方は、ぜひお気軽にご相談ください。